個人型確定拠出年金とは、自営業者(第1号被保険者)サラリーマンや公務員(第2号被保険者)専業主婦(第3号被保険者)が任意で加入することができる年金制度です。加入するには、金融機関を選択して年金の掛け金や運用資産の配分等を決定します。その後は口座振替によって掛け金が引き落とされます。金融機関によって運用可能な商品は異なります。(安全性の高い商品や元本割れする可能性のある商品等) 個人型確定拠出年金のメリット ① 毎月の掛け金は全額所得控除 社会保険料と同じように全額が所得から控除されます。(この金額に税率をかけた税金が戻ってきます。)掛け金の金額は月額5千円から6万8千円の間で自由に決めることができます。(サラリーマンの場合には上限月額2万3千円です。) ② 年金を受け取るときにも控除が受けられる 60歳で一時金として受け取る場合には退職金扱いのため税金が優遇され、年金として分割で受け取る場合には、公的年金扱いのためこれも税金が優遇されます。 ③ 投資信託の分配金等の投資利益が非課税 投資信託で運用した場合の分配金などの運用益が運用期間は非課税となります。 個人型確定拠出年金のデメリット ① 個人型確定拠出年金は年金なので、途中で解約して現金で受け取ることはできません。 ただし掛け金の変更はできますから、苦しくなったら掛け金の額を減らすことが可能です。 ② 利用には手数料がかかる。 個人型確定拠出年金の場合、加入時の手数料2,777円と毎月数百円程度の「口座管理手数料等」がかかります。 国民年金、厚生年金がこれからもっと減らされる可能性があります。よって、このような個人型確定拠出年金をうまく運用して、節税を図りながら年金の上乗せを考えなくてはなりません。(リスクが嫌ならば、定期預金での運用を選ぶこともできるみたいです。) |
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