会社が儲かってくると税金の負担がずっしり重くなります。利益が800万円以内なら法人税率が22%、住民税等合算して、約32%の税金がかかり、800万以上ですと法人税率が30%と上がり、約40%の税金負担になります。そこで、経営者は節税を考え、中には、行き過ぎる人もいます。 しかし、行き過ぎて、税務調査で悪質だと判断され、使ったお金が役員の賞与であると認定されれば、法人税等約40%、重加算税35%、役員の所得税等約30%計105%で隠した所得のほとんどが税金でなくなります。そのほかデメリットとして、税務署の調査が毎年のようにあること、金融機関の信用が失墜するなどがあります。
中小企業の財務基盤は脆弱です。しっかりしたものにするには、資本金を増やす増資という方法。もうひとつは、利益から支払った税金の残りの部分をコツコツ貯めていく方法です。 一年100万円の利益で100万円×60%で60万円貯まり、10年で600万円と自己資本が貯まっていきます。実際には借入金の返済などがあり、思うようにはいきませんが、会社をしっかりしたものにするには、きちんと納税し、その残りをコツコツ貯めていくことが、必要ではないでしょうか。
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