借入時の注意点として第一に資金使途を明確にしておくことが必要です。月次の貸借対照表をしっかり理解し、なぜ借入をするのか明確にすることです。 原則として借入は、設備投資を1000万円したい、売掛金が増加したため、といった明確な資金使途があってお金は借りなければなりません。赤字を埋めるという後ろ向きのお金は借りるべきではありません。しかし、どうしても借りなければならない場合には、経営再建計画などを作成し、黒字経営に転換させることを前提として借りなければなりません。 借りたものは返さなければなりません。しかし、借入金の返済原資は、減価償却費+税引き後利益の合計しかありません。 仮に2000万円を5年借りれば、毎月33万円位の返済になります。この返済をしていくためには、月々の(減価償却費+税引き後利益)が33万円以上でなければなりません。もし、この金額をクリアできなければ、また借入を増やさなければ資金が回らなくなります。 もし、月々の返済額が上記の数式以上である場合には、返済計画の見直し、返済条件の変更も検討しなければなりません。 |
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