銀行が融資を審査する際、決算書の中身をチェックします。損益を見るのはもちろん、その中で次の5つの勘定科目について、注目しています。 1、貸付金 貸付金について銀行は「発生した経緯は?」「返済されるのか?」「回収できれば借入をしなくてもいいのではないか?」など怪しく思います。例えば役員報酬を引き下げたために生じた役員への貸付金だった場合には、素直に「役員報酬を引き下げて利益を確保した。」「貸付金は役員報酬を引き上げて返済する予定。」と説明したほうがいいかもしれません。 2、仮払金 仮払金については「費用の未精算ではないか?」など疑問に思われます。 貸付金も仮払金も年度ごとまったく減少してないと、回収できないと思われ、資産の評価が0になります。 3、増加する売掛金 増加傾向にある売掛金は「粉飾しているのではないか?」「不良債権があるのでは?」と思われます。 4、増加する棚卸資産 増加している棚卸資産については「架空在庫を計上しているのではないか?」「不良在庫ではないか?」などと思われます。 5、開発費 開発費については、どこまでが繰延資産なのかがあいまいで、費用のただの繰延ではないか?」と思われます。 これらの科目を気を付けてないと借入の条件が非常に難しくなるので注意しましょう。 |
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